世界的な経済危機の中、米経済には大勝利の可能性がある。
第1に米国は今も世界一のイノベーション大国だ。2009年の米企業の出願特許は4万5790件で、2位の日本(2万9827件)、3位の独(1万6736件)を引き離している。特許出願企業の幅も広く、上位30企業は出願数全体の20%にすぎない。日本では対照的に全体の半数を上位30企業が、独では40%を上位12企業が占める。
第2に米国は今も世界中の最も優秀な人材をひきつけている。過去10年の留学生の増加率は30%で卒業後も、能力主義を風土とする米企業が、国籍や性別に関係なく人材を採用する受け皿となっている。
第3にマネーフローのダイナミクスを生んでいる非常に効率的な税制度だ。国民所得の増加1%につき税収は1.2%増加している。
そして第4に準備通貨、連動通貨としての米ドルは、浮き沈みはあっても依然強固だ。ドルの国際的地位の不動性は何よりも、米経済に対する楽観的展望を可能にしてくれるであろう。